かまたきみこは1964年福井県勝山市生まれの漫画家です。大学卒業後、漫画家志望で出版社に投稿するもデビューの機会に恵まれず、一度就職して3年勤務した後に退職。その間もアシスタント経験を積みながら創作活動を続けました。1993年、ぶんか社の『眠れぬ夜の奇妙な話』に掲載された『花束』でプロデビューを果たします。以来、ホラーやミステリー系の雑誌を主な舞台として作品を発表し続けており、30年以上にわたって活動しています。かつては福井県在住でしたが、2017年に神奈川県逗子市へ移住し、現在も創作活動を継続中です。
代表作『
KATANA』は、2004年の読切「鬼鑑」に端を発するシリーズで、複数の出版社の掲載誌を経て、現在も『ASUKA』で不定期連載されています。主人公・成川滉を中心とした怪奇事件の数々を描く作品です。このほか『
空中飲茶飯店』『
ドリームイーター』『
レジェンド・アカデミー』『
深海蒐集人』など、いずれもホラーやミステリー、超常現象といった非日常的な題材を扱う作品が特徴的です。怪奇性と人間ドラマを融合させた作風で、同人誌時代から一貫してこうしたジャンルに向き合い続けています。
かまたきみこの作品は『ホラーM』や『月刊Asuka』といった専門誌での掲載が中心のため、一般的な書店では見つけにくい場合があります。入門には、最も多くのレビューを集めている『
KATANA』シリーズから始めるのが良いでしょう。同作は複数の出版社から単行本化されており、ぶんか社版とAsukaコミックスDX版(新装版)が存在します。長く愛読者から支持されている作品なため、電子書籍やオンライン書店での入手も比較的容易です。短編集やアンソロジー掲載作も多いため、短篇から読み始めるのも一つの方法です。