北海道出身のあさりよしとおは、1962年生まれの漫画家です。おたくブーム時期にデビューし、その独特の感性で注目を集めました。柔らかく太い温かみのある描線を特徴とし、シンプルながら味わい深いメカや美少女の描写に定評があります。漫画の枠にとどまらず、アニメ『
新世紀エヴァンゲリオン』では第三使徒サキエルなどのデザインで参加するなど、高いデザインセンスを発揮しています。また、現在は青い鳥文庫fシリーズの挿し絵も手掛けており、多方面で活躍する作家です。
最新連載の『
まんがサイエンス』は、科学知識を題材にしたコメディ作品として多くの支持を得ています。完結作『
るくるく』は、ロクデナシな父親と暮らす主人公のもとに悪魔の姫が居候をはじめるというストーリーで、あさりよしとおの持ち味である「ちょいエロ」「ナンセンス」「ブラックユーモア」を盛り込んだ傑作です。宗教要素をコメディのネタとして巧みに組み込み、意味深な伏線も張られています。長編作『
宇宙家族カールビンソン』は代表作の一つであり、SFを基本とした世界観で知られています。全体を通じて、毒のある笑いと科学的な視点が融合した、独特の作風が特徴です。
入門には、最新連載で最も人気の高い『
まんがサイエンス』から始めるのがおすすめです。科学知識を学びながら笑える内容で、あさりよしとおの現在の作風が最も反映されています。本格的な作品世界を体験したければ、完結済みの『
るくるく』全10巻を読み通すことをお勧めします。宗教ネタやブラックユーモアを含むため、大人向けの漫画を求める読者に特に適しています。『
宇宙家族カールビンソン』全11巻は、あさりよしとおのキャリアの重要な作品として確認する価値があります。いずれも講談社から刊行されており、現在も入手可能です。