下克上とは、立場や身分が低い者が優位な立場の相手に対して優位に立つ、あるいは主導権を握るストーリーを指します。学園もので言えば後輩が先輩を翻弄する、社会人なら部下が上司を手玉に取る、そうした力関係の逆転や支配構造の転換が物語の核となります。このジャンルは特に恋愛要素と相性が良く、身分差のある二人が徐々に立場を変えていく過程、あるいは一方が他方を束縛・執着させることで支配関係を築く描写が読者を惹きつけます。年下キャラクターが年上を翼下に置く快感、弱い立場の者が強い相手に勝つカタルシスが核となっており、立場逆転の萌えや興奮を求める読者層に愛されています。
このジャンルを代表する作品として、
扇ゆずはの
ジュリアが首ったけ、そして
桜賀めいの
恋じゃないけどが挙げられます。
ジュリアが首ったけは44件のレビューを集める最高峰の人気作で、主人公がヒロインに執着・支配される過程を描き、身分差恋愛における立場逆転の快感を余すところなく表現しています。
恋じゃないけどは同じく支配と被支配の関係性を丁寧に描写し、感情の揺らぎと力関係の微細な変化を追える魅力が特徴です。看板作家の
桜賀めいは、このジャンルで累計74件のレビューを獲得し、複数作品で立場逆転のシナリオを描き分けています。また
外岡もったすの
俺の生徒はかわいくないも34件のレビューを集め、教師と生徒という関係性のなかで主導権が移行する快感を描いています。