北条司は1980年代から1990年代の週刊少年ジャンプを代表する漫画家です。前作『キャッツ♥アイ』の成功を受け、1985年から1991年にかけて『
シティーハンター』を連載し、大きな人気を獲得しました。同作は読切作品として先に発表された『シティーハンター -XYZ-』『シティーハンター -ダブルエッジ-』を元に、連載化されたもの。ジャンプでの長期連載を通じて、アクション漫画とロマンス要素の融合というスタイルを確立し、その後のメディアミックス展開(アニメ化、映画化など)も実現させるなど、商業的にも作品的にも大成した作家です。
北条司の代表作『
シティーハンター』は、香港を舞台にした傭兵・スイーパーの活動を描くアクション漫画です。依頼人の危機を解決する緊迫したミッションと、主人公周辺のキャラクターたちとの人間関係・恋愛模様が並行して展開する構成が特徴。連載当時、この作風は少年漫画における新たなアプローチとして注目されました。全35巻の本編に加え、1996年から1997年の文庫版化(全18巻)、さらに2004年から2005年の完全版化(全32巻+イラスト集2巻)と、複数の版形態で刊行されてきた点からも、息の長い人気作であることが窺えます。
『
シティーハンター』は北条司の代表作であり、最適な入門作品です。1985年の初出から現在に至るまで、複数の版形態で流通しており、入手しやすい状況が続いています。連載完結済みの作品のため、全体を通した完成度の高いストーリーを一貫して楽しめます。アクション、ロマンス、ユーモアの配合、キャラクター造形のバランスが取れた本作から始めることで、北条司の作家性を効果的に理解できるでしょう。各版の違いは画質やサイズなど製本上の特性のため、自分の読みやすい版を選んで問題ありません。