にわのまことは、1964年鹿児島県川内市生まれの漫画家。高校在学中の17歳で『
週刊少年ジャンプ』に投稿した読切作品が赤塚賞佳作を受賞し、その後も同賞の佳作に選ばれるなど、編集部の目に止まった才能です。1987年に「THE MOMOTAROH」で週刊少年ジャンプ誌上での連載をスタート。以降、同誌で5作品の連載を手がけ、1990年代を代表するヒーローアクション漫画の作家として活躍しました。特筆すべきは1998年に一年間で2作品の連載が終了したという記録。週刊少年ジャンプ史上でこのような状況になった作家は非常に稀で、多作で精力的な執筆姿勢を物語っています。その後は青年誌や児童誌、成人コミックなど多様な媒体で執筆を続け、現在も活動中です。プロレスやプロ野球などエンタメ愛好家としても知られています。
にわのの代表作は『
陣内流柔術武闘伝 真島クンすっとばす!!』と『
真島、爆ぜる!!』の二作。いずれも主人公・真島零を中心とした連載で、「アッパー系ギャグ」を基調としたヒーローアクション漫画の傑作です。登場人物たちが縦横無尽に活躍する様は、娯楽漫画として秀逸。デビュー作の『
THE MOMOTAROH』は少年らしい冒険譚で、後には同人誌を通じてこの主人公と真島零を対戦させるなど、作品の垣根を超えた創作も展開しています。スポーツ漫画の『
超機動暴発蹴球野郎 リベロの武田』では野球・バレーボール要素を組み合わせた独特の世界観を構築。全作品に共通するのは、躍動感あふれる絵柄と、登場人物たちの熱血さを笑いで包み込むバランス感覚です。
にわのまことの作品は、1980年代後半から1990年代のジャンプ黄金期を追体験したい読者に最適です。入門には、最新連載で最も評価が高い『
真島、爆ぜる!!』から始めるのがおすすめ。現在も連載中で、新しい版で手軽に追うことができます。その後、元祖である『
陣内流柔術武闘伝 真島クンすっとばす!!』に遡り、二つの系譜がどう異なるかを比較するのも興味深いでしょう。デビュー作『
THE MOMOTAROH』は完結済みで、比較的短編で読みやすく、作家の原点を知る手がかりになります。古い作品のため復刊状況は作品によって異なりますが、電子版での提供も増えており、入手性は改善傾向にあります。