北川みゆきは東京都出身で、神奈川県での育ちを経て漫画家として活動しています。『
プチコミック』(
小学館)を主な連載誌とし、おもに女性向けのロマンス作品を手がけています。夫は小説家のあかほりさとるで、創作の環境に恵まれた背景を持ちます。62巻の作品群から146件ものレビューを集めるなど、一定の読者層から支持を得ている作家です。デビュー後、一貫して大人の女性を主人公にした恋愛物語を描き続けており、キャリアと恋愛のバランスに揺れるヒロインたちの姿を丁寧に描くことが特徴です。
最も多くのレビューを集める『
せいせいするほど、愛してる』は、化粧品会社の広報として仕事に打ち込む女性が、ストーカー化した元彼から救ってくれた副社長との関係を描いた作品で、2016年にテレビドラマ化もされました。次点の『
みだらな熱帯魚』は、女性情報誌への異動を機に、かつての夢だった水泳と再び向き合うことになるヒロインの成長と恋愛を描いています。さらに『
罪に濡れたふたり』『
どうしようもない僕とキスしよう』など、複数の作品がシリーズ化・長期連載化されています。北川作品に共通するのは、仕事や過去の葛藤を抱える大人の女性たちが、予期しない出会いを通じて自分と向き合い直す過程です。感情的な揺らぎをていねいに描きながらも、どこか肯定的な雰囲気で物語を進める作風が特徴です。
北川みゆきの入門作として『
せいせいするほど、愛してる』をお勧めします。完結済みで全7巻とボリュームも手軽で、テレビドラマ化という知名度もあり、作家の特徴がもっとも明確に現れています。同じく完結済みの『
みだらな熱帯魚』も、やや個性的なテーマながら読者評価が高く、第二の入口として向いています。『
罪に濡れたふたり』は全18巻と長めですが、物語の深さを求める読者に適しています。一方『
どうしようもない僕とキスしよう』と『
その男、運命につき』は現在も連載中で、最新刊を追いながら新作の展開を楽しむという選択肢もあります。いずれも電子版・紙版ともに主流の版元から入手可能です。