谷川史子は1967年生まれ。1986年、19歳で『りぼんオリジナル』に掲載された「ちはやぶるおくのほそみち」でデビューした漫画家です。以来、少女漫画誌から青年漫画誌まで幅広い媒体で作品を発表してきました。2009年には青木俊直、岩岡ヒサエ、志村貴子、イシデ電らと同人サークル「腹ペコ戦隊はしレンジャー」を結成し、商業誌での活動と並行して創作活動を続けています。デビューから現在まで、長期にわたって読者に支持され続ける作家として知られています。
代表作『
おひとり様物語』は、2007年に創刊された講談社の『Beth』から『
Kiss』へと掲載誌を移しながら、2022年まで不定期連載された長編で、195件のレビューを集めています。一方『
清々と』は、『
ヤングキングアワーズ』での2008年から2015年の連載で、名門女子高に通う主人公が周囲のお嬢様たちに囲まれながら、悩みや迷いを経て自分らしさを見つけていく過程を描いた「今どき珍しい本当の乙女の物語」です。また『
積極―愛のうた―』は『コーラス』掲載の短編集で、複数の物語を通じた創作スタイルも示しています。谷川の作風は、登場人物たちの微妙な心理変化や人間関係の機微を丁寧に捉え、女性キャラクターの内面の成長を中心に据えた作品が多いことが特徴です。
最も多くのレビューを集めている『
おひとり様物語』から始めるのが入門に最適です。講談社の『
Kiss』での連載により、現在も単行本で続きを読むことができます。完結作を求めるなら『
清々と』の全4巻がお勧めで、女子高生活という限定的な舞台での心情描写がしっかり完結しており読み切り感があります。谷川は複数の出版社の様々な漫画誌で作品を発表しているため、興味に応じて掲載誌で作風の違いを比較読みするのも楽しい方法です。商業誌での活動が継続されており、新作情報は各出版社の公式サイトで確認できます。